プロジェクト
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カンボジアの児童労働の割合は「37%」
カンボジアは内戦終結から20年以上を経て、都市部を中心に発展を続けています。しかしその陰で、都市のスラムや地方の農村部に住む人々は、依然として貧しい生活を送っています。
貧しい家庭に生まれ育った子どもが家族を助けるために学校を辞めて、働きに出ることは日常的です。男の子であれば建設現場、女の子であれば縫製工場で働くケースが多いのですが、ゴムのプランテーション、塩田、家事使用人、エビ等の海産物の加工場、レンガ工場など、最悪の形態の児童労働と呼ばれる危険で有害な労働に従事する子どもたちも少なくありません。年齢を偽って働く子どもも多くいるため、このような労働現場の取り締まりは困難です。
参考資料 子どもと女性の指標
国外で働くカンボジアの子どももいます。経済的理由から自発的に出稼ぎに従事する場合もあれば、誘拐されたりだまされたりして国外に連れていかれる場合もあります。いずれの場合においても、多くの子どもたちが、タイの建設現場や漁船で、マレーシアで家事使用人などとして、過酷な労働条件のもと仕事をさせられるなか、搾取されたり、暴力をふるわれ虐待されており、人身取引の被害者となっているといえます。しかし、パスポートや滞在・労働許可なしで働いているため、警察から殴られると脅され、ほとんどの場合、助けを求めたり逃げ出すこともできないでいます。
さらに子ども買春など性的搾取の問題は以前より取り締まりや法律が強化されたとはいえ、まだまだ深刻な状況です。残念ながらカンボジアでは、たとえ恋人や妻がいても買春がごく普通に行われることも多く、近年、買春の対象が低年齢化しています。幼い子どもが売買されたり、集団レイプなどの被害に遭う事件があとをたちません。
子どもたちは、表向きはカラオケバーやマッサージ店、レストランを経営している店の奥で買春されることもあれば、斡旋業者が子どもをホテルに監禁し、性的サービスを強要していることもあります。
子どもに対する性的行為やポルノ撮影を目的にカンボジアを訪れる外国人の存在も、子どもたちを脅かしています。
カンボジアの人身売買の要因
最近では、子どもの性的搾取の犯罪に対して実刑判決が出るようになってきましたが、汚職により捜査がうやむやにされたり、加害者が釈放されるケースもあり、政府のより一層の努力が求められています。
カンボジアだより「性的搾取される子どもたち」
子どもと女性の指標
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カンボジア | タイ | 日本 |
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乳児死亡率(1000人あたり) | 36人 | 11人 | 3人 |
5歳未満死亡率(1000人あたり) | 43人 | 12人 | 4人 |
初等教育就学率 | 96% | 90% | 100% |
小学校最終学年に在学する率 | 92% | 99% | 100% |
女子中等教育就学率 | 44% | 83% | 100% |
児童婚(18歳未満) | 18% | 20% | - |
専門家が付き添う出産の比率 | 44% | 100% | 100% |
妊産婦死亡率(10万人あたり) | 250人 (150人に1人) |
48人 | 5人 |
児童労働率 | 37% | 8% | - |
出生登録率 | 71% | 99% | - |
妻への暴力を女性が正当と考える割合 | 46% | - | - |
(2013年世界子ども白書より)