Youth For Rights
2015年02月20日
2015年2月に東京女学館中学校の中学生4名を迎え、ワークショップを行いました。
彼女たちは昨年10月に東京で行われたグローバル・フェスタの2日目、雨の中、シーライツの出展ブースに立ち寄ってくれました。その際に、チャイヨー(カンボジアの春巻き)を楽しく販売しているシーライツのユース・チーム「Youth for Rights」(以下YFR)の様子を見て、社会貢献学習の一環としてYFRの活動について詳しく知りたい、と考えてくれました。
YFRが中学生を受け入れるのは初めての試みで、どのような形で行うかをメンバーの土志田幾美(大学1年生)を中心に考え、中学生の視点から「子どもの権利」とは何かをワークショップを通じて感じてもらえるようにプログラムを構成しました。
ワークショップを行う前に、中学生から7つの質問をもらいました。
(以下質問)
1.自分たちが中高生の時、貧困問題に興味・関心はあったか。
2.シーライツのユース・チームに入ったきっかけはどんなことか。
3.将来はシーライツのような活動をしたいか、それとも別の夢があるか。
4.カンボジアを訪問したことがある人に質問。カンボジアで得た体験はどのようなことか。
5.子どもの権利を守るために具体的にどのようなことをしているか。(国内/国外)
6.大学の勉強とシーライツの活動の両立は大変ではないか。
7.他の団体との交流はあるか。
これらの質問を前提に、中学生にも分かりやすいように「子どもの権利」とは何か、権利をどのように使ったら自分自身を守ることができるか、などを動画・スライドにして準備しました。
当日のプレゼンテーションでは、少しでも子どもたちに子どもの権利を広められようにと思いを込めました。中には、「子どもの権利」という言葉を初めて聞いた、という中学生もいて、YFRのメンバーが一人ひとりに丁寧に説明しました。
カンボジアの現状、子どもの状況、シーライツ活動、子どもの権利、ライツベースアプローチなどの説明をしたあとに、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンが制作した”be Partners”という資料を使い、子どもの権利をオークションで購入するアクティビティを行いました。そして、中学生にもわかりやすく子どもの権利を伝えられるリーフレットを一緒に作成しました。
今後はこのリーフレットを元に、YFRが日本国内においての子どもの権利条約を推進していきたいと思います。
参加してくれた中学生からは
「子どもの権利を初めて知ったけれども、『参加する権利』が私たちには保障されていないかもしれない」という意見が出てきたり、途上国の問題を「ニーズ」からではなく「ライツ」の視点から考え、支援していることに驚きの声もありました。
振返ると、私自身、中学生の頃には子どもの権利を行使する機会もなく、子どもの権利が保障されていたとは言えません。今回のワークショップに参加してくれた中学生にはぜひ、ワークショップで学んだことを活かしてもらいたいと願っています。
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