カンボジアだより
2009年03月9日
前回の「祖父」と「パトロン」–元性奴隷だったソマリー・マムの強制売春との戦い①–の続きです。
『人身売買と戦うNGO団体 Future Groupは、カンボジアの買春・性奴隷の被害者数は、5万人に上ると想定している。少女約40人のうち1人が性産業に売られる割合とほぼ同じです。』
『現在ソマリーは、1年に40万人から200万人の女性と子ども達が国際的な性産業取引のために売り買いされることを推定し、強制売春について興味関心を引くために、ソマリーマム財団(http://www.somaly.org/:英語)の資金獲得で世界中を駆け回っている。少なくともカンボジアでは、売春禁止法施行が回答ではない。と彼女は言う。』
『「女性はおもちゃじゃない」彼女は言う。「私たちのすべては平等であるべき。尊厳のある生活には、売春や暴力行為はない。」』
『たくさんの買春宿と闘うことで、カンボジアに彼女は多くの敵を作った。彼女のグループが運営しているシェルターでは押し入りがあり、数人の女性たちが誘拐された。』
『2006年ソマリーの10代の娘が誘拐された。娘は救出されたが、ソマリーは性産業をコントロールする闇の世界の人との闘いの中で、今でも恐怖心を抱いている。それでも、この活動から離れられないほどに、この活動に重要性を見出している。』
『「被害者も私も同じ心と体、そして同じ痛みを抱えている。」彼女は言う「カンボジアだけじゃない。世界中を助けることができることが出来のなら、私はやってみる」』
ソマリーが抱えている心の闇が消えるのは、カンボジアの、そして世界中に今でも、売られ、性奴隷として働かされているすべての人の心の闇が消える時だと思いました。自分が過去に経験したことと同じ経験をしている人々を助ける事は精神的にも、肉体的にも容易なことではないはずです。それでも、取り組もうとするソマリーについて、より多くの方に、まずは知って頂きたいと思い、今日は、カンボジアだよりに記事の要約を2回にわたり掲載させて頂きました。
出典:http://tvnz.co.nz/view/page/536641/2112126
要約以上
ソマリーが設立したAFESIPはシーライツのパートナー団体でもあり、シーライツは、AFESIPによって運営されている人身売買被害女性保護施設における保育支援をしています。この保護施設には子ども連れの女性が多く保護されており、女性たちが、職業訓練に集中するため、また女性たちの子どもの発育などの子どもの権利のために、保育施設を設け、保育士の給料や子どものオムツ・ミルク代などの支援をしています。
シーライツのAFESIP保護施設への保育支援が継続されるよう、皆様のお力添えいただければ幸いです。
シーライツ あなたにできること:http://www.c-rights.org/join/kaiin.html
シーライツ ホームページ:http://www.c-rights.org/