カンボジアだより
2017年07月21日
カンボジアのThe National Committee for Counter Trafficking’s (NCCT)の6ヶ月毎の報告書が7月10日に発行されました。報告書によるとカンボジアのシェムリエップでは、レンガ製造工場における児童労働が2件、明らかになりました。同州で調査対象となったのは20の工場で、問題の2つの工場では200人の子どもが両親と一緒に働いていました。それらの工場は現在、財政上の問題で閉鎖されています。
カンボジアの人権NGOであるLicadhoによると、レンガ製造工場では国内法でも国際法でも違法である債務による拘束と児童労働が蔓延しているそうです。両親の借金の返済を手伝うために子どもが働いていることもあります。
問題の工場があるバンテアイスレイ郡の郡長によると、わずかに債務労働の実態はあるものの、子どもたちは過酷な労働を強いられているわけではなく学校が終わったあとに両親を少し手伝っているだけだ、といいます。またLicadho の同州のコーディネターはNGOがモニタリングを開始して以来、児童労働は減少しており状況は改善していると話しています。