カンボジアだより
2017年07月11日
7月9日にカンボジアの事業地、タナオ・コミューンのピア・エデュケーター(子ども代表)へ研修を実施しました!
今回は「人身売買」と「児童労働」について詳しく学びました。
最初にこれまでのスーライツの活動を通じて、「人身売買」「児童労働」についてどのくらい知っているかのプリテストをしました。
そのあとに人身売買の定義やだましの手口など、テキスト読んだり、映像を見たりしながらさらに深く学びました。
グループディスカッションを取り入れ、人身売買に遭わないようにするにはどうしたらよいか、実際に被害に遭ったらどうしたらよいかという方策もみんなで考えました。
カンボジアでは近年、中国人男性との偽装結婚によって、中国で性的搾取の被害に遭うカンボジア人女性や、タイの水産加工の漁船で労働搾取されるカンボジア人男性のケースが多く報告されています。
また特に田舎では、情報が乏しく教育水準が低いことや、慢性的な貧困から人身売買のブローカーにだまされやすい傾向にあります。
ブローカーは、外部の人とは限りません。親や親戚、恋人など身近な人を通じて売られてしまうケースも多く、ピア・エデュケーターが学んだ知識を友だちや地域の住民に広め、啓発を促すことが人身売買を未然に防ぐことにつながります。