カンボジアだより
2016年05月9日
シーライツ理事の岡島克樹です。
ふだんは大阪の大学に勤務していますが、2016年度は、研究に専念するようにということで、1年間、カンボジア王立プノンペン大学に派遣され、客員研究員として働いています。
せっかくカンボジアにいるので、今週末は、C-Rightsの事業地に出向き、ピア・エデゥケータ向けのトレーニングセッションを見てきました。内容は子どもたちの、社会やコミュニティ、家族の中での「役割」とは何かというテーマでのディスカッションでした。
まだカンボジア語は下手でして内容の詳細が理解できたわけではありませんが、ときどき「クニョム・クッター」という表現が聞こえてきます。「クニョム」は「わたし」、「クッター」は「~ということを考える」という意味ですが、子どもたちが、メモを見ることもなく、自分の考えを述べていたということです。
わたしたちは大人でもときに自分の声を失うことがあります。そして、それはとてもつらいことです。
子どもたちは楽しそうに、ときに笑いながら議論をしていましたが、タナオコミューンの子どもたちには引き続き「発声練習」を十分にしてしていってもらいたいと思いました。