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2019年03月8日
シーライツインターン、ネパール人のジョシさんよりカンボジア事業の見学に関する報告です。
2019年2月6日から2月11日までインターンとして代表理事の甲斐田先生と事務局長の奥山さんと一緒にカンボジアへ行きました。
私にとって初めてのカンボジアでした。行く前のイメージは1990年代にあった内戦の影響が残っていて大変な国だろうと思っていました。ところが、プノンペン空港についた瞬間にそのイメージは変わりました。私の母国のカトマンズ国際空港とは比べられないくらい進んだすばらしい空港だったからです。プノンペンの町にはたくさんの高いビルが建っていました。中国から大きな投資がたくさんあるのもわかりました。その日は長旅で疲れたので夕食を取り、ホテルで休みました。
2月7日は、タナオコミューンでのシーライツの活動を評価するお手伝いをしたことがあるVirekさんに会いました。彼はタナオコミューンでの問題を彼の視点からシェアしてくれました。それは、親たちは子どもの将来を心配していますが、子ども達は子どもの権利について学んでも、大人になると自分たちの生活で忙しくなり、子どもの権利への関心を失うことがあるという現実です。この課題はコミューンレベルでの大きな挑戦となっています。Vireakさんは、各地で子どもの権利の調査も行っているのですが、彼によるとカンボジアの子ども達は、貧困、労働移動、建設現場の急増、ドラッグ依存症、暴力団体の増加などの様々な危機にさらされています。
同じ日に、現在は警察官になっているソクン(Sokun)さんが遠いプレイベン州から会いに来てくれました。彼の話をVirekさんが通訳してくれました。その話はとても興味深いものでした。
ソクンさんは、2005年、高校生のときに初めて甲斐田先生と出会い、当時、シーライツの支援により、劇の上映などの啓発活動をしていたのですが、今回、14年ぶりに甲斐田さんと再会しました。彼は中高生の時、6年間もパゴダで暮らしていましたが、高校生の時、シーライツのピア・エデュケーターとして子どもの権利について良く学び活躍していました。高校卒業後は、働きながら週末に人事管理の勉強を続けました。これまで学んだ子どもの権利についてや、女性問題についても、詩や歌、物語にして今でも人々に伝えています。そのことにより、カンボジアの教育文化省から数回表彰されているそうです。
7日午後はシャンティボランティア協会(以下、SVA)のカンボジア事務所所長の加瀬さんからSVAのカンボジアでの活動について説明を受けました。
カンボジア政府は、現在、非常に幼児教育に力を入れており、SVAが子ども主体の幼児教育を導入するために尽力していることがよくわかりました。また、SVAは、子どもだけではなく大人も使える図書館を建設し自治体に運営を任せるようにしていることが印象的でした。
報告は次の記事に続きます。
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