お知らせ

2017年度カンボジア事業報告①

お知らせ一覧

2018年09月12日

 

シーライツは2017年度カンボジア、スバイリエン州コンポンロー群タナオ・コミューンにて、子どもの権利促進プロジェクトを実施致しました。以下、事業の内容と成果についての報告いたします。

(写真:チャイルド・フレンドリースペース前にて)

 

<事業実施地>

カンボジア王国 スバイリエン州 コンポンロー郡 タナオ・コミューン

 

<事業期間> 

2017年4月から2018年3月(※準備期間含む。現在も事業を継続中です。)

*本事業は、2012年4月~2017年3月に実施した

「 ベトナムへの出稼ぎによる子どもの人身売買及び児童労働防止事業」)のフェーズ2として、実施しています。

2017年度から19年度の終わりまでが事業期間で、2017年度は、フェーズ2の1年目にあたります。

 

<事業の最終目的>

コンポンロー郡タナオ・コミューンにおける子どもの権利の普及・促進

 

<今事業期間の目的>

2020年3月の事業期間終了後に、本活動をいずれかの地元住民(団体)に運営してもらえるよう、そのハンドオーバー(移譲)先を見極めること、 及び、2016年度実施の事業評価であげられた課題を改善するとともに、あらたにパートナー団体「カンボジア子どもの権利保護センター(CCPCR、Cambodian Center of the Protection of Children’s Rightsの略)」と協働し、より円滑で効果的な事業実施をめざすことを目的としています。

 

<活動内容>

①ピア・エデュケーターの育成とより若い世代への引継ぎ

当団体職員およびパートナー団体職員が、学校を拠点として活動する子ども代表(=『ピア・エデュケーター』)に対して、子どもの権利、違法な出稼ぎ・児童労働・人身売買の危険について啓発活動を行いました。ピア・エデュケーターは、学んだ知識を、ピア(仲間という意味)同士、つまり子どもから子どもへと伝え、活動 を広めて行き、ピア・エデュケーターの経験と知識をより若年層に引き継いでいくために、これまでのピア・エデュケーターの活動内容をまとめたマニュアル作りを、子どもたち自身が行えるようにサポートしました。

 

②子どもクラブの活動フォロー

地域(村)を拠点として子どもたち同士が助け合い、子どもたちが安心して生活を送れるよう、タナオコミューンの8ヵ村で結成した『子どもクラブ』の活動をサポートしました。具体的には、子どもクラブが定期的に開催さているかを確認し、普段子どもたちが抱えている悩みや困っていることが共有されているか、またその問題に対して子どもたちがどのように取り組んでいるかを確認しました。

 

③地域住民・学校や地方行政関係者対象の活動フォロー

パートナー団体職員が各村で、保護者や学校・地方行政関係者であるおとなと会合を持ち、子どもの権利および教育の重要性について啓発活動を行っていることを確認しました。実際の活動の現場にも足を運び、パートナー団体が子どもたちに対してどのように啓発活動を行っているか、今後どのように活動を継続して行くかを確認しました。

 

④チャイルド・フレンドリースペース(図書室・アクティビティルーム、CFS)の運営管理フォロー

2014年にシーライツが設立したコミュニティセンター、チャイルド・フレンドリースペース(図書室とアクティビティルーム)の活用状況を確認しました。地域住民が組織した運営管理委員会により、 学校に通っていない(または、やめてしまった)子どもを含め、地域の子どもたちが本を借りて読んだり、自由に学べたりする環境を提供されていることを確認しました。

・チャイルド・フレンドリースペースにおいては、ピア・エデュケーターを中心とする子どもたちが定期的にミーティングを開き、活動の計画を立てたり、普段の生活における情報交換を行ったりしていることが確認出来ました。

 

<成果のまとめ>

・シーライツとパートナー団体が協働で活動する新体制が出来上がり、その関係構築を進めることができました。具体的には、3つの対象小学校の児童および住民1453人に子どもの権利の普及活動を行い、新しいピア・エデュケーターが60名誕生するなどの成果をあげることができました。特に、教員との連携、行政や地域のリーダーとの連携が深まり、子どもの権利を守ることができる「子どもにやさしい地域づくり」を進めることができました。

 

・パートナー団体CCPCRとの連携を深めたことにより、上記成果をあげることができた一方で、パートナー団体との関係構築にやや時間を要したこと、及びカンボジアの政治情勢の変化により、当初予定していた子どもクラブの活発な活動推進やマニュアル作成を十分に進めることが出来ませんでした。

 

・本事業を通して新しく誕生したピア・エデュケーターや地域のキーパーソンたちは、子どもの権利実現に意欲を見せており、引き続き連携を深め、持続可能な仕組みを築いていくことを目指していきます。

 

⇒次の記事に続きます。

子どもの権利についての研修や人身売買・児童労働に関する子ども向けの啓発に必要な文房具を配布することができます。

童話や物語の本を5冊購入し、本が傷まないように補強してから図書室に届けることができます。

村の清掃と衛生について学ぶ「ゴミ拾いキャンペーン」を1回開催することができます。

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2017年度カンボジア事業報告①

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2018年09月12日

 

シーライツは2017年度カンボジア、スバイリエン州コンポンロー群タナオ・コミューンにて、子どもの権利促進プロジェクトを実施致しました。以下、事業の内容と成果についての報告いたします。

(写真:チャイルド・フレンドリースペース前にて)

 

<事業実施地>

カンボジア王国 スバイリエン州 コンポンロー郡 タナオ・コミューン

 

<事業期間> 

2017年4月から2018年3月(※準備期間含む。現在も事業を継続中です。)

*本事業は、2012年4月~2017年3月に実施した

「 ベトナムへの出稼ぎによる子どもの人身売買及び児童労働防止事業」)のフェーズ2として、実施しています。

2017年度から19年度の終わりまでが事業期間で、2017年度は、フェーズ2の1年目にあたります。

 

<事業の最終目的>

コンポンロー郡タナオ・コミューンにおける子どもの権利の普及・促進

 

<今事業期間の目的>

2020年3月の事業期間終了後に、本活動をいずれかの地元住民(団体)に運営してもらえるよう、そのハンドオーバー(移譲)先を見極めること、 及び、2016年度実施の事業評価であげられた課題を改善するとともに、あらたにパートナー団体「カンボジア子どもの権利保護センター(CCPCR、Cambodian Center of the Protection of Children’s Rightsの略)」と協働し、より円滑で効果的な事業実施をめざすことを目的としています。

 

<活動内容>

①ピア・エデュケーターの育成とより若い世代への引継ぎ

当団体職員およびパートナー団体職員が、学校を拠点として活動する子ども代表(=『ピア・エデュケーター』)に対して、子どもの権利、違法な出稼ぎ・児童労働・人身売買の危険について啓発活動を行いました。ピア・エデュケーターは、学んだ知識を、ピア(仲間という意味)同士、つまり子どもから子どもへと伝え、活動 を広めて行き、ピア・エデュケーターの経験と知識をより若年層に引き継いでいくために、これまでのピア・エデュケーターの活動内容をまとめたマニュアル作りを、子どもたち自身が行えるようにサポートしました。

 

②子どもクラブの活動フォロー

地域(村)を拠点として子どもたち同士が助け合い、子どもたちが安心して生活を送れるよう、タナオコミューンの8ヵ村で結成した『子どもクラブ』の活動をサポートしました。具体的には、子どもクラブが定期的に開催さているかを確認し、普段子どもたちが抱えている悩みや困っていることが共有されているか、またその問題に対して子どもたちがどのように取り組んでいるかを確認しました。

 

③地域住民・学校や地方行政関係者対象の活動フォロー

パートナー団体職員が各村で、保護者や学校・地方行政関係者であるおとなと会合を持ち、子どもの権利および教育の重要性について啓発活動を行っていることを確認しました。実際の活動の現場にも足を運び、パートナー団体が子どもたちに対してどのように啓発活動を行っているか、今後どのように活動を継続して行くかを確認しました。

 

④チャイルド・フレンドリースペース(図書室・アクティビティルーム、CFS)の運営管理フォロー

2014年にシーライツが設立したコミュニティセンター、チャイルド・フレンドリースペース(図書室とアクティビティルーム)の活用状況を確認しました。地域住民が組織した運営管理委員会により、 学校に通っていない(または、やめてしまった)子どもを含め、地域の子どもたちが本を借りて読んだり、自由に学べたりする環境を提供されていることを確認しました。

・チャイルド・フレンドリースペースにおいては、ピア・エデュケーターを中心とする子どもたちが定期的にミーティングを開き、活動の計画を立てたり、普段の生活における情報交換を行ったりしていることが確認出来ました。

 

<成果のまとめ>

・シーライツとパートナー団体が協働で活動する新体制が出来上がり、その関係構築を進めることができました。具体的には、3つの対象小学校の児童および住民1453人に子どもの権利の普及活動を行い、新しいピア・エデュケーターが60名誕生するなどの成果をあげることができました。特に、教員との連携、行政や地域のリーダーとの連携が深まり、子どもの権利を守ることができる「子どもにやさしい地域づくり」を進めることができました。

 

・パートナー団体CCPCRとの連携を深めたことにより、上記成果をあげることができた一方で、パートナー団体との関係構築にやや時間を要したこと、及びカンボジアの政治情勢の変化により、当初予定していた子どもクラブの活発な活動推進やマニュアル作成を十分に進めることが出来ませんでした。

 

・本事業を通して新しく誕生したピア・エデュケーターや地域のキーパーソンたちは、子どもの権利実現に意欲を見せており、引き続き連携を深め、持続可能な仕組みを築いていくことを目指していきます。

 

⇒次の記事に続きます。