イベント
2022年05月19日
こんにちは!
シーライツインターンの多田有香です!
今回は5月11日に行われた第11回チャイルドライツ・カフェ「「女子・女性差別にあふれる日本」を変えていくには?~子どものときから学んでおきたいこと~」の内容をご報告します。
■開催日:2022年5月11日(水曜日)
■実施方法:オンライン
■参加人数:21名
■山本和奈さん
起業家・アクティビスト・投資家。誰もが声を上げやすい社会、そしてジェンダー平等の社会を目指す一般社団法人Voice Up Japan代表理事。現在は南米のスタートアップやベンチャーキャピタル(VC)の顧問を務めながら、若手起業家の支援などを行う。
■甲斐田万智子
NPO法人国際子ども権利センター(C-Rights)代表理事。文京学院大学教員。広げよう!子どもの権利条約キャンペーン共同代表。編著『世界中の子どもの権利をまもる30の方法』(合同出版)、共著『SDGsと開発教育 持続可能な開発目標のための学び』(学文社)、共編著『小さな民のグローバル学:共生の思想と実践を求めて』(上智大学出版)共著『対人援助のためのコミュニケーション学:実践を通じた学際的アプローチ』(文京学院大学総合研究所)ほか。
参加者の方々からいただいた感想、学びや気づきを、一部抜粋・編集してご紹介します。
最初にVoice Up Japan代表理事の山本さんから、「声を上げる」とはどのようなことなのか、どのようにして「声を上げる」のか、山本さんが子どもの時に行った「声の上げ方」、「インパクト」の大切さ、声を上げるときに考えることなどについてお話してくださいました。
―「声を上げる」とは、大勢の前でメガフォンをとるだけでなく、おかしいことをおかしいと言ったり、その言葉を共有したり、そのような人々をサポートしたりして、自分ができることを見つけて行動すること。では、どうやって声を上げるのか。得意なこと、出来ることは何か、挑戦してみたいことなにかを考えて声を上げる。IMPACT(影響)があるのか、つまり自分の行動がどれだけ影響があるのか考えることが大切。目標設定を立てて軸を立てる。小さい時からおかしいことはおかしいと言える環境があることは重要。周りの子どもたちの声を潰さないでほしい。そして誰にでも声を上げることはできる。―
次にシーライツ代表の甲斐田より、シーライツが行っている活動や目標を紹介し、現在の社会で起きている子どもや女性の権利侵害について、そして声を上げることの重要性を、声を上げた子どもたちの事例を挙げてお話ししました。
その後の山本さんと甲斐田のクロストークでは、日本は「出る杭は打たれる」、つまり、従順な人が良くて、盾突く人は悪いという風習が存在する、その風習の中でどのようにして声を上げられるのかについて議論を深めました。
↑意見を交わす山本さん(左)と甲斐田(右)
グラレコby塚本さん
今回の対談を通して、もっと自分(たち)が解決したい、問題だと思うことに対して声を上げるべきだと思いました。外国は意見を言うことが前提の社会なのに日本は真逆で権力を持った人の声がすべて、正しいという風習が強いというお話にすごく共感しました。女性、子どもに限らず、社会でも、学校でも上司の言うことが正しい、学校ではスクールカーストで上の人に合わせなければならないというような風習があります。誰でも声を上げていいという考えを広めなければいけないと思いました。また、お客様は神様という日本の風習も考え方を変えたほうがよいと思います。私は接客業をしているためこの精神が大切とされています。実際、今日も自分に聞こえる声でお客様に嫌味を言われて、その後気分悪く職務を果たしましたが、バイトという身でも店の印象を守るためなど、このような我慢しているのが馬鹿馬鹿しいと考えられました。貧困ラインのシングルマザーがいるというのに政治家が忖度してほしいがために、高齢者にはお金やサービスが提供される市町村の制度もおかしいと思いますし、日本の世論を変えていくためにも私たちがより声を上げていく必要があるなと思いました。
(インターン山崎姫乃)
声をあげることは、何かデモに参加したり誰かの前で演説したりなど、自分が誰かに訴えるために行動を起こすという、容易にできることではないイメージがありました。しかし、今回の公演から、声をあげるという行動だけでなく、問題を学んだり、それについて友達と話してみたり、SNSで共有するなど、身近で簡単なことから行動することが可能だということを実感しました。また、「打たれない杭になりなさい」という言葉がとても心に響きました。曖昧な情報を頼りにするのではなく、自分で実際に見たり聞いたり、学んだりすることを信じて芯を強く持ち行動していきたいと思いました。
(インターン森下晶代)
日本は同調圧力が強い側面があるので、ゲストスピーカーの方がおっしゃった「打たれない杭になる」という言葉が印象深かったです。
(ボランティアの学生)
↑参加者の皆さまと共に
グラレコby長沼奈美さん
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