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【活動報告】子どもの権利条約フォーラム2021inかわさき「叩かない子育て分科会」

イベント

2021年11月11日

 

こんにちは!
シーライツインターンの福田利紗です。
今回は11月7日に行われた、子どもの権利条約フォーラム2021inかわさきのイベント「叩かない子育て分科会」の内容をご報告します。

 

 

 

 

【概要】
開催日:11/7(日)13時~15時
実施方法:ハイブリッド形式(対面とZOOM)
参加人数:45名(ZOOM40名、会場5名)

 

【講師プロフィール】
■園田京子
国際子ども権利センター認定講師
米国NM州公認 臨床心理カウンセラー

 

■増田亜子
CERTIFIED SPECIALIST-1
NATIONAL ANGER MANAGEMENT ASSOCIATION, USA

 

 

【インターンの感想】
激しい感情の時は、反射的な考え方・行動になり視野が狭窄するという、脳科学の話が印象的でした。それが分かっていると、「あ、自分の体が反応しているんだな」と客観的に自分の状態を捉え、気持ちが少しでも楽になれるのかなと思いました。
私は放課後等デイサービスのアルバイトで子どもにかかわることはあるものの、実際に子育てをしたことはないので子育ての大変さは分かりませんが、子育てで怒らないために自分のセーフゾーンを広げることが大切だという話が印象的でした。またその話を受けて、ふだんからどうにかなるかなと気を楽にして生活することが大切なのかなと思い、そうしていきたいなと思いました。(福田)

 

 

【子育て講座の内容】
以下のことを、講師の園田と増田が話しました。
よかったら読んでみてください。

 

◆体罰の子どもへの影響を知る
体罰・不適切な養育の定義とは・・・
・身体に何らかの苦痛を引き起こす行為
・不快感をもたらす行為
・その行為が「罰」である場合
・どんなに軽いものであっても体罰に該当
*但し、第三者に被害を及ぼすような行為を制止する行為などは体罰ではありません。

 

体罰には6つの問題点がある・・・
1.ケガや事故につながる
2.一次的には「効き目(行動の停止)」があるので他のしつけを試さない
3.体罰はしばしばエスカレートする
4.子どもの自分で考え、自ら律する内発的な動機付けが育たない
5.子どもの健全な心身の発達を妨げる
6.中長期的な心身への悪影響が出る(ACEs研究より)
不適切な養育は、自己肯定感、自己効力感を低下させます。

 

 

◆激しい感情のメカニズムを脳科学的に知る
偏桃体は命を守る警報器
→二階脳が開くと激しい感情が呼び起される。
・感情が激しいと、考え方・行動が瞬間的になり、感情が穏やかだと考え方・行動は客観的 になれる。(以下の画像参照)
・感情が激しければ激しいほど、視野が狭窄して、認知のゆがみが発生。

 

 

怒りには良し悪しはないけれど、問題となる4つの怒りがある・・・
1、強すぎる怒り(きれる)
2、根に持つ(持続性がある)
3、頻発(頻度が高い)
4、攻撃性(あおり運転など)
自分の怒りにどのような傾向があるのか、ある程度自覚しておくことが大切です。

 

 

◆激しい感情との折り合い方(ANGER MANAGEMENT)を学ぶ
怒りをいなすためには、6秒かかります。

Q、この6秒をどうにかやり過ごす例は?
・とにかく、その場を離れる。外に出る。
・自分なりのリラックス方法をする。
・深呼吸をする。
(10秒かけて口から息をはく→鼻から5秒かけて息を吸う→2秒間息を止める×10セット)
・蝶ちょの抱擁
・5・4・3・2・1法
5つ  目に映るものは何ですか?
4つ  触れて感じる物は何ですか?
3つ  聞こえるものは何ですか?
2つ  匂う物は何ですか?
1つ  味わえる物は何ですか?
・瞑想・座禅
・7分~15分の仮眠(短時間の睡眠が丁度いい)
・自然セラピー

 

怒りとは、生命維持のための自己防衛です。
→自分のセーフゾーンを広げることが大切です。(差別など許せないことは×)

 

自分と周りの人たちを大切にするために・・・
・「みつめなおし日記」を使って、セーフゾーンを広げる
・『心の耳』を活用して自分の現状把握
・怒りの対処法の引き出しを増やし試す
・自分を労わる Self-care
をよければぜひしていきましょう。

 

また、子育ては沢山の人の応援をもらいながらすることが大切です。

 

◆子どもの権利と子育て
子どもの権利を守る上で、怒りなどの激しい感情をおとなの方がまず、感情と折り合うことが大切です。
子どもの権利を守る障壁になるのが、子育て中であれば誰もが感じる苛立ちや怒りだからです。
しかし、感情のままに子どもにあたったり接してはいけないと頭ではわかっていても、それを止める術(すべ)を誰も教えてもらえてないのが現状です。
この講座が、具体的な術を知る機会となり、それを実践する方が一人でも増えて下されば、子どもの権利を守る子育てが広がっていくのではと考えています。

 

 

【今後の予告】
1、2、3月に子育て講座を対面形式で実施予定です。
詳細は決まり次第連絡します。
みなさまのご参加お待ちしております!

 

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