お知らせ
2009年09月14日
前年度末に「小さな変革~インドシルクという鎖につながれる子どもたち」が刊行されたのに伴い、本代表甲斐田を迎えて大阪でのセミナーを実施しました。
ーインドシルクという鎖につながれる子どもたちー
ヒューマン・ライツ・ウォッチ著、シーライツ訳
創成社:1800円+税
5月中旬から関西地方で新型インフルエンザが流行したため、このようなイベントも実施できるかどうか関係者一同不安だったのですが、当日参加者を含めると年齢や職業も幅広く34名もの来場者があり熱気のあるセミナーで終了でき、関係者一同胸をなでおろしました。
親の借金の返済のために自由を奪われインドシルク産業で働く債務児童労働者たちの過酷な労働環境、その家族や親族たちが置かれている厳しいカースト制度などの社会状況について本の紹介とともにパワーポイントでレクチャーを受けました。続いてカンボジアのレンガ工場の様子やテレビ映像なども見て、参加者一同少なからず事実の深刻さにショックを受けた様子でした。
小休憩後、子どもが過酷な労働に従事せざるを得ない状況やどうしたら子どもを守れるか、日本から何ができるのか等についてグループでのディスカッションに移りました。
そもそも子どもを債務労働者に追いこまざるを得ない環境をリアルに考えたこともない人がほとんどでしょう。答えがでる問題でもありません。
しかしながら、こんな解決の糸口が見出しにくい問題について、日本から何か力になってあげたいと憂慮するのは自分一人ではなく34人もいたということを感じられただけでも収穫ではなかったかと思います。
またフェアトレードやインドシルク販売の店舗スタッフに債務児童労働者が作ったものではないことを確認してみるなど、身近なところから行動する小さな勇気にも気がついた人もいました。
他にも参加してくださった方々からは、『今後自分にも何ができるか、具体的にどう行動していくか考え、実際動いていけたらと思っています。』、『受身の学集会ではなく、多くの疑問や意見を伝え合うことが出来、感謝しています。もっと理解を深める努力をしたいとそう思いました。先立つ無力感を取り除くことができるのはまず他でもない、個人個人の意識それ自身なのだと改めて感じました。』、『これからもっと知識を増やしていき、自分のできることを考えていきたいと思います。』など、主体的に考え、自分に何が出来るかを考えていくと感想を寄せてくださいました。
身近で小さな一歩から小さな変革をということと思いました。
(文責 谷口)
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