お知らせ
2013年07月17日
今年は、11月に子どもの権利条約フォーラムが東京で開催される予定ですが、そのプレフォーラム「あなたの声をみんなで聴きます」に参加した福島の中学生の女の子のスピーチをご紹介します。
S.Oさん(中学3年生)
東日本大震災があって、福島第一原発が爆発してから私の生活はすごく変わりました。
私は、今住んでいる栃木を含めて、5カ所で避難生活をおくってきました。
4カ所目の千葉でお世話になっていた方が今通わせていただいている、インターナショナルスクールを紹介してくださいました。
最初は嫌々だったけど、先生方も生徒のみんなもすごくあたたかくて優しくてどんどん楽しくなっていきました。今では、ここに通えて本当によかったと思います。
このインターナショナルスクールは公立の学校ではないため、私の籍は地元の学校にあります。なので、定期テストは受けさせてもらっています。
定期テストの為に帰った時に小学校のときの同級生たちと会うと、当たり前だけど、みんな、私の記憶より、大人になっていてちょっと寂しくなります。
町の景色もどんどん変わっていって、そしてきっと、これからもかわって行くと思います。 その過程を見ていない私が、大人になったとき、そこがふるさとと言っていいのかな?と思ったり、これから先、同級生の人たちが被爆してしまったらとか将来の不安がいろいろあります。
今、1番迷っているのは進路です。今年は中学校最後の年でちゃんと決めなくてはいけないのですが、なかなか決まりません。 留学するか、それ以外のものを選ぶか、どれを選んでも、家族のみんなには迷惑をかけてしまうと思います。
その中でも、栃木に一緒にきてくれているおばあちゃんには、特に迷惑をかけています。生活のなかで、おばあちゃんが言ったりする言葉の中には、心が痛くなるような言葉が結構あります。 帰りたいなぁや、ここで死んでいくのかなぁなどを聞くとすごく申しわけない気分になります。
そんなとき、放射能の問題とむきあって、真実を知る為にいろんな活動をしている女性のお話を聞く機会がありました。その女性はチェルノブイリの原発事故があったウクライナまで行ってきていました。ウクライナの話を聞いて、ショックなこともありました。
でも、1番強く思ったのは、この人みたいになりたいなぁでした。やりたいと思ったことを、どんどん行動に移すことができて、他の人のことも思いやることができるってすごいなと思いました 。
この女性を目標にして、私は私なりに、家族や周りのひとたちのおかげで出来ている、貴重な体験をいかして、地元のこれからの為になにかできるようになっていきたいです。
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