お知らせ
2012年07月27日
2012年6月20日、修学旅行で東京に来ていた岡山県立岡山操山高等学校の4人の高校生が、自主研修のために事務所を訪問してくれました。
この高校生たちは、家庭科の授業で「子どもの権利」があることを知ったそうです。そこで、現在、子どもである自分自身にどのような権利があるのかを知りたい、あるいは、将来、学校の先生になりたいなどの理由から、「子どもの権利」をもっとよく知るために来てくれました。
まず、「子どもの権利」が条約として成立するまでの歴史的経緯を説明しました。次に、「子どもの権利」には、大きく分けて「生きる権利」、「育つ権利」、「守られる権利」、「参加する権利」の4つの権利があることを伝え、それらが具体的にはどのような権利であるかを一緒に考えました。そこで、日本でもまだまだ子どもの権利が守られていないことや、そのような権利があることすら知られていないこと、なかでも「参加する権利」はなかなか意識されないことなどの意見が交わされました。
高校生たちは、国際的な取り組みにも興味があるようでしたので、シーライツの事業地であるカンボジアの子どもたちが置かれている状況を説明し、シーライツの取り組みについても紹介しました。また、高校生たちは、このような状況を改善するために一般の人々にできることについても心を寄せてくれていたので、まずは問題に関心を持ち、本を読んだり話を聞いたりして調べること、そして、そのことを家族や友達など周りの人にも伝えること、さらには、子どもたちを守るための活動をしている団体のボランティアや支援をすることなどができると伝えました。最後に、それらは高校生にもできることなので、ぜひ自分たちにできることをしていってほしいと、話を結びました。
後日、高校生たちが訪問の感想文を送ってくれました。
「今まで疑問に思っていた”子どもの権利”というものがよく理解できました。」「長い時間を経て今日の権利条約ができたのだと知り、とても驚きました。」「カンボジアの子どもたちがとても苦しいなかで生活していることを知るとともに、日本での生活がとても充実しているものだということを実感しました。」「自分たちでも今まで意識していなかった権利もたくさんあり、どれも守られるべきものであるということが意識できてよかったです。」など、それぞれの感じたことを書き綴ってくれました。
さらに、「僕らがこれからの時代をひっぱっていかなければいけないので、今回知ったことを少しでも生活に生かしていきたいと思います。」「僕らにもできることはたくさんあるということも分かったので、積極的に参加していきたいです。」など、全員が今後の生活に生かしたり、自分にできることを探したりしたいと、頼もしい抱負も書いてくれました。
短い時間でしたが、これからの時代を担う若者に「子どもの権利」について知ってもらうお手伝いができたことを、大変うれしく思います。この場を借りて、岡山操山高等学校の先生方と、訪ねてくださった生徒のみなさんに心からお礼を申しあげます。
そして、4人のみなさん、今後のご活躍を期待していますよ!!!
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