報告
2010年06月24日
毎年6月12日の児童労働反対世界デーにちなんで、国際子ども権利センター(シーライツ)は、フリー・ザ・チルドレン・ジャパン(FTCJ)とともに、児童労働について考えるきっかけ作りのための御堂筋ウォークを行っています。
今年も「児童労働反対世界デーキャンペーン2010」の一環として、FTCJとの共催で、6月6日(日)に「めっちゃ学校行きたいねん!御堂筋ウォーク2010」を行いました。
今回は、気軽な雰囲気で参加できるようキャンペーンのロゴマークをTシャツやカバンなどに自由に貼り付けたり、多くの高校生の皆さんがウォークに参加してくれたり、いつもよりカジュアルでフレッシュなウォークになったと感じた人も多かったのではないでしょうか。
早い人は12時過ぎから淀屋橋近くの公園で準備をし始め、出発30分前には約40人の方が集合し、ウォークの注意事項など打合せの後、14時に御堂筋へ進みました。
市役所前から御堂筋を南下、心斎橋から難波まで来ると次第に歩行者も多くなってきます。午後の日差しも強く、汗も出てきます。
私たちは児童労働によって教育の機会を奪われたらその子どもの未来の可能性まで奪うことになること、また安全でない重労働や不当に安い賃金で働かされることで、子どもたちの健康や精神的なダメージが避けられないことなど、かわるがわるスピーカーでアピールしながら歩きました。
車や歩行者の中には、不思議そうにこちらを眺める人もいれば、手を振ってくれる人、行進する姿を煙たそうに見る人、いろいろいらっしゃいました。
大声でアピールした人に交じって、慣れない靴で足を痛めながら歩いた人、重い荷物を持って歩いてくれた人もいましたが、約一時間半のウォークのあとは、皆さん晴れ晴れとした表情でした。ご参加ありがとうございました。
このストレスの多い現代社会においては、自分の周りに見えるもの、自分が関心のある物事以外は無関心でいることが、自己防衛する方法なのかもしれません。
また日本ではない遠くの国で名前も知らない子どもが被害に遭っている児童労働が自分とどうつながっているのか、理解しにくい人もきっと多いと思います。
ただ、見えにくいことをいいことに、グローバル経済の中で私たち手にする安価な製品の中には、子ども達の未来を奪って作られたものがある可能性があります。また、私たちの豊かな生活は、そんな子ども達の自由や健康、教育などを奪うことによって成立しているかもしれません。そういうことを考えないまま、一日一日が過ぎていくのではなく、そんな不条理なことを少しでも気付くきっかけになってくれたらと思いながら、歩いていました。
このウォークをゴールしたからといって、直接、どこかの子どもが助かるわけではありません。
でも、みんなが少しでも世界のおかしいことに気づき、おかしい事をおかしいということで、人が社会が変わっていくと信じています。
「自分が変わらないのに世界なんか変えられない」=「自分が変われば世界も変わる」
そう信じて次の一歩を踏み出しましょう!
皆さんありがとうございました。 (C-Rights関西事務所谷口)
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