報告
2016年05月23日
今回は、児童労働ネットワーク(CL-Net)が主催する「ストップ!児童労働キャンペーン2016」の賛同イベントとし、児童労働を子どもの権利の視点から考えることに焦点をあて、国際協力と子どもの権利について学びあえる場として開催しました。
まず始めに、グループで自己紹介をしました。自己紹介といってもいきなり名前を言うのではなく、地域自慢や今やっていることを始めたきっかけなどを話すことで、冒頭から盛り上がりました!
次に、動画(2005年に放送されたもの)を見ました。主人公は、フィリピンのマニラに住む12歳の女の子。内容は、女の子は、家計をなんとか支えていたお父さんが酔っ払いに殺されてから、学校をやめて、病気で寝込んでいるお母さんと2人の小さい弟の生活を支えるため、また、自分も生きていくために、毎日ろくにご飯も食べられずに、環境も悪く危険なゴミ山で買い取ってもらえるゴミを集める仕事をしていました。また、家の仕事や弟の世話も全て担っている、といったものでした。
35分と長めでしたが、参加者全員が集中して見ていました。
動画を見終えたら、個別作業で、動画の中でどんな権利が守られていなかったかを付箋に書き出し、それぞれどんなことを書いたかグループで共有する時間を持ちました。
その後は、2本目の動画を見ました。バングラデシュで家事使用人として働く女の子とレストランで皿洗いやウェイターをして働く子どもたちの動画を見ました。こちらの動画では、現地の団体や市民と日本の団体が連携して児童労働をなくすためにどんな活動をしているかの説明もありました。
動画を見終えたら、今度は、児童労働をなくし、子どもたちの権利が実現されるには、どんな人や組織などが動く必要があるかをグループで話し合い、模造紙に最初と違う色の付箋を使って追加していきました。
そして、シーライツ代表理事の甲斐田万智子から児童労働の現状や、児童労働と子どもの仕事の違い、最悪の形態の児童労働をなくすための子どもの権利ベースの取り組みなどについて、短めの動画を使ったり先日のカイラシュさんのお話も入れながら、レクチャーがありました。
質疑応答では、
「いま働いている子どもがいるからどうにか生活が成り立っているのを見ると、安易に児童労働をなくせば良いというわけではないと感じたが、なにか解決策はあるのか」などが挙がりました。
これに対して、甲斐田代表からは、
「最悪の形態の児童労働は、なくさなければならない。動画のように子どもがどうしても働かざるをえないとき、子どもが学校に通いながら働く方法を提案したり、子どもでも安全にできる仕事を用意するなど、方法はある。」という回答がされました。
最後には、ユースメンバーがユースの活動紹介をし、みんなでレッドカードを掲げて写真を撮りました(^-^)
ここからは、個人的な感想になりますが、今回のセミナーの動画を見たことで、「国際協力」とは何か、私はどうしていけばよいのかを改めて考えるきっかけになりました。また、子どもの権利を実現するには、たくさんの人や組織などが動く必要があるけど、1番大事なのは、その子ども自身であり、子どもをエンパワーすることが大切であること。という言葉が印象的でした。
そして、何かに反対するときは、反対するだけでなく、よりよい案を提示する必要があるのではないかと思いました。
次回のセミナーは、秋に開催予定です。
★次回の活動
5月24日(火) 学習会
気になったらまずはご連絡ください。
詳細をお伝えします(*^o^*)
問い合わせ、質問はこちらへc.rights.youth@gmail.com(ユースチーム宛)
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