お知らせ

子どもの権利条約批准20周年記念セミナー(第3回)を開催しました

報告

2014年10月17日

 

子どもの権利条約批准20周年記念セミナー(第3回)を開催しました

 2014年9月21日、子どもの権利条約批准20周年記念連続セミナー第3回目となる今回はプラン・ジャパンとシーライツによる共催で「女の子の権利を考える―結婚させられ奪われるものは?」を開催しました。10代の学生をはじめとした31 名の方々にご参加いただきました。

 セミナーでは、まず、プラン・ジャパン開発教育担当の奈良崎文乃さんから、「Because I am a Girl」キャンペーン、女の子・女性へのエンパワーメントなどのプラン・ジャパン取り組んでいるプロジェクトについて、シーライツからは代表理事の甲斐田がカンボジアの子どもたちの活動、女の子がなぜ早く結婚させられているかについてそれぞれ話していただきました。

第3回連続セミナー会場の様子

セミナー会場の様子 ©C-Rights

 その後、「早期結婚によりどのような権利が侵害されてしまっているか。又、それをさせないための解決の糸口は?」など様々な視点からグループディスカッションを行い、考えを深めました。

第3回連続セミナーグループディスカッションの様子

グループディスカッションの様子 ©C-Rights

 奈良崎さんからは、1)女の子の権利とは何か?、2)国際ガールズ・デー記念イベントBecause I am a girlの概要、3)なぜ早すぎる結婚を強いられるのか?についてお話しいただきました。ミレニアム開発目標においても触れられた「取り残された人々」の中でも女性・女の子は「取り残された人々」の最大のグループの一つであるということや女の子の場合 女性+子どもという二重差別を受けてしまっていることなどから、女性・女の子へのエンパワーメントの重要性、必要性を改めて学びました。

第3回連続セミナープラン・ジャパンの奈良崎さん

プラン・ジャパンの奈良崎さん ©C-Rights

 甲斐田代表からはカンボジアにある中学生ネットワークの子どもから実際に聞いたお話や今年の夏に訪問した子どもクラブの訪問時に聞いた早期結婚についての子どもたちの意見や考えの紹介をしました。早期結婚にほとんどの子どもがよくないことだと答えたそうです。その理由の中で特に驚いたのは「未成年の結婚は性的虐待である!」と答えた男の子の発言でした。シーライツは「女の子にだって主張することができる」という考えのもと、子どもが生まれながらにして持っている権利を行使できるということ学ぶ場を提供しています。日本では、普段当たり前だと感じていることが途上国では通用しないと学びました。

第3回連続セミナーカンボジアの事例紹介をする代表理事

カンボジアの事例を紹介する甲斐田代表理事 ©C-Rights

 『早く結婚させられることによって奪われてしまう権利は?』ということをテーマでグループディスカッションを行ったときは、どのグループからも多くの意見が集まりました。その中で出されたたくさんの疑問を皆で共有し、限られた時間内で奈良崎さんと甲斐田代表に質問に答えていただきました。率直な感想で「女性・女の子へのエンパワーがあまり進んでいない現実が信じられない。」「女性・女の子への扱いがひどく、なぜここまで深刻化するまで重要視されなかったのだろう」など、やはり啓発活動をしてはいるものの、まだまだ浸透していないと感じました。

第3回連続セミナー参加者からのメッセージ

「Because I am a Girl」キャンペーンへの賛同メッセージを考えました ©C-Rights

 「早すぎる結婚」を含め、さまざまな問題を解決するためにも女の子・女性へのエンパワーメントや教育の提供が非常に重要だと感じたセミナーでした。

Youth for Rights(シーライツユース)メンバー 坂本勇人

子どもの権利についての研修や人身売買・児童労働に関する子ども向けの啓発に必要な文房具を配布することができます。

童話や物語の本を5冊購入し、本が傷まないように補強してから図書室に届けることができます。

村の清掃と衛生について学ぶ「ゴミ拾いキャンペーン」を1回開催することができます。