報告
2011年11月29日
11月20日が、子どもの権利条約が採択された日であることから、シーライツでは、インド・フィリピンより、ゲストをお2人お迎えしたシンポジウムを明治学院大学国際平和研究所(PRIME)と共同で開催し、40名もの皆様にご来場いただきました。
最初にインドのNGO・バタフライズの代表リタ・パニッカ―さん(写真右)より、2004年のスマトラ沖地震で被災したアンダマン・ニコバル諸島の子どもたちとの復興についてのスピーチがありました。
次にフィリピンの子ども権利活動家・アイリーン・フォナシア・フェリサールさん(写真中央)から、学校や家庭生活の中に根強く残る子どもに対する暴力や、子どもに対する暴力をなくすための各国の取り組みについてのスピーチがありました。
最後に、ーライツ代表理事・甲斐田万智子(写真左)より、事業地のカンボジアにおいて児童労働・性的搾取をはじめとする、子どもの権利が侵害されている現状が紹介されました。
冒頭のアイスブレイキングの様子
このシンポジウムの前日、ゲストのお二人と甲斐田は、福島県の子どもたちの話を聴く交流会をもちました。そこで、子どもたちが話してくれた悲しいこと(・・放射能の線量が高いために外で遊べないこと、自転車に乗れないことなど)、楽しいこと(・・・友だちと会って話をすることなど)を少し紹介しました。そして、子どもたちが放射能汚染の環境に住まなくてはならないことなどの問題も「子どもに対する暴力である」ということが再確認され、お互いに協力し子どもたちの声を国連や世界に伝えていこうという確認をしました。
以下は、参加者からの感想です。
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問題解決のために子どもが主体となって活動することが解決に大いに重要であるということがよくわかりました。リタさんのアンダマン・ニコバル諸島のお話は、子どもの参画が復興・政府の再建に貢献したとてもよい事例だと思いました。
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本日のお話は、海外の事例であっても全て、福島の子どもの問題に置きかえて考えられると思いました。あらゆる形態の「暴力」があるのだということを、学ぶことができてよかったです。
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ご参加いただきました、皆様、ありがとうございました。
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