お知らせ

川崎市子ども会議の子どもたちに向けてかるたワークショップと子どもの権利のお話を行い、制作中の子どもの権利動画についてコメントをもらいました!

報告

2024年09月29日

 

こんにちは!C-Rightsインターンの川島杏心です。

 

今回は、川崎市子ども夢パークの多目的ルームで、川崎市子ども会議の定例会で子どもたちを対象としたかるたワークショップと子どもの権利のお話を甲斐田代表とともにさせていただきました。私は、子ども夢パークでかるたワークショップを行うのは今回2回目でした。今回は、川崎子ども会議に前からかかわっている中高生に加えて新しく加わった小学生がたくさん参加していました。子どもの権利について、深く考えている子どもたちの素敵なコメントを頂きましたので、それらも含めて紹介させて頂きます。

 

ワークショップの様子①

 

〈日付〉→2024年9月8日 日曜日

 

〈場所〉→川崎市子ども夢パーク

 

〈参加人数〉 川崎子ども会議の小中高の子ども 25人、 甲斐田万智子(シーライツ 代表理事)、インターン生 川島杏心 宮崎捺生

 

〈内容〉世界の子ども権利かるた遊び・かるたを通じたディスカッション・子どもの権利クイズと子どもの権利解説・子どもの権利の動画の台本案についての感想

 

ワークショップの流れ:かるた遊び 2回

・グループディスカッション

・1番印象に残ったかるた

・1番友達に伝えたいかるた

・おとなにモヤモヤしていること

・その理由

・子どもの権利クイズと解説

 

ワークショップの様子②

 

〈1番印象に残ったかるた〉

 

・『い』いのちを大切に 自分を傷つけたくなったら 話してみて

理由)自分のことも大切にすることは、相手のことを優しくする以上に大切だと経験したから。

 

・『の』 ノーと言ってもいいんだよ いやなときは

理由)ノーっていうのが難しい子や、ノーというと暴力を振られてしまう子もいるから、ノーと言うことが当たり前だとみんな安心して言えるから。

 

・『ふ』不可能と決めつけないで欲しいんだ 子どもが考えたこと

理由)やってみる前に「不可能」と決めつけられる事があるけれど、やってみたいという気持ちを少し考えてほしい。

 

ワークショップの様子③

 

〈1番友達に伝えたいかるた〉

 

・『や』 休もう 心が疲れた時は それが何より大切だ

理由)色々なストレスとか嫌なことしんどい事を抱えながらだから。

 

・『ひ』ひとりじゃない わかってくれる人 きっと近くに いるはずだ

理由)悩んでいる子、今苦しい子名前のつかないモヤモヤを抱えている子。あなたはひとりじゃない。

 

・『た』 助けてって 誰でも言って いいんだよ

理由)「助けて」を自分の中で治めるのではなく、親や友達、先生に相談していいと伝えたい。

 

ワークショップの様子④

 

〈おとなにモヤモヤしていること〉

 

・『や』やめてよ 顔で判断 心はモヤモヤ

 

・『な』なんでも 否定から 入らないで

 

・『お』「お姉ちゃんなんだから」 2度とその言葉 聞きたくない

 

ワークショップの様子⑤

 

〈ディスカッションの時の子どもの声や意見〉

 

今回、かるた後のディスカッションでいくつか素敵な意見がありました。

 

・「て」のかるた「て 手伝い 家事 女の子がさせられることが多いよね?」のかるた

→高校生の女の子が、『「家事は女だろ」と弟に言われた。』と話してくれて、このテーマについてグループで話し合いになりました。「CMなどで男性が洗濯や洗い物をしているが、周りではそんなに男性(男子)がやっているような感じはない」、「みんなで掃除や料理をやれば早く終わるのに、なぜ女の子たちがやるような雰囲気なのか」と子どもたちからの素直な気持ちを話してくれました。

 

・「つ」のかるた「つ ついていけない 日本語の授業 難しい」のかるたを通して

海外ルーツの子どもたちについて、学校で「名前でからかわれていた子がいる・外国国籍の子どもはなじめず1人になってしまう。」といった問題を感じていると話してくれました。

高校生の女の子が「日本語が難しい子どもに対して、学校の先生は忙しくて対応してもらえてない。でも日本語指導に関しては、正直海外ルーツの子どもたちの努力次第なところはある。」と話してくれました。

他にも、小学生の女の子が「日本語を話せないと同じ国の子とその国の言語で話してしまうことが多いので、同じグループになった時に、日本語が得意ではない子とのやり取りにとても気を遣う。」と海外ルーツの子どもたちとの日常について話してくれました。

 

今回のワークショップでは、川崎市子ども会議という「子どもの権利」を学んだり、行動したりして、子どもの権利を知っている・理解している子どもたちが対象だったので、活発にディスカッションをすることができました。

私のグループの子どもたちに「川崎市子ども会議」に入る前と入った後では何か変わったことや良かったことはある?という質問をしたところ、みんなが『川崎市子ども会議に入って良かった。』と答えていました。そして、『入ったことで、「自分には、権利がある。」と知って、学校や親にも少し意見が言えるようになったし。周りの困っている子どもに権利があるんだよと伝えたい気持ちへと変わった。』と話してくれました。

このように参加して学んだことを他の子どもたちに伝えようとしている川崎市子ども会議の子どもたちの素敵な声を聞くことができて、私も感銘を受けました。

改めて、子どもの権利とは、私たち大人が子どもに「あなたには、権利がある。」と教えるだけでなく、子ども自身がその権利が自分の生活とどのように関わっているのかなどを理解してもらう事が非常に大切だと感じました。

最後に動画の台本を読んで、子どもたちにグループごろに感想や改善点を話してもらいました。

子どもの権利についての研修や人身売買・児童労働に関する子ども向けの啓発に必要な文房具を配布することができます。

童話や物語の本を5冊購入し、本が傷まないように補強してから図書室に届けることができます。

村の清掃と衛生について学ぶ「ゴミ拾いキャンペーン」を1回開催することができます。