報告
2023年09月14日
DBS(Disclosure and Barring Service)とは、子どもに関わる仕事に就こうとする人は、過去に犯罪を行っていないことを証明する「犯罪歴証明」を就業先に提出する義務のことをいいます。
DBS制度のあるイギリスでは、「子どもと関わる全ての職種やボランティア等も犯罪歴チェックを行う」としています。
一方で、日本版DBSは、イギリスのように「犯罪歴」ではなく、「無犯罪証明書(犯罪を犯していないことの証明書)」を提出することによって、就職希望者の個人情報や人権を最大限守ることが可能であるとするものの、就業先を「保育園・学校」に限定する案となっています。
しかしながら、昨今、学習塾、スポーツクラブ、フリースクールなど、子どもが育ち、学ぶあらゆる場所で子どもに対する性暴力加害事件が引き起こされている現状があります。
そこで、認定NPO法人フローレンスが主宰団体となって、「子どもに関わるすべての仕事」を対象に、日本版DBSを適用することを求める署名活動が実施されました。
私たち、シーライツも、すべての子どもたちが安心して、育ち、学べる社会の実現に向けて、賛同いたしました。
9月1日には、8万筆を超える署名が提出され、9月5日のDBS有識者会議報告書では、塾や習い事も事実上義務化の方針が明記されました。
シーライツでは今後も動向に注目し、子どもの権利ネットワークを活かし、アドボカシーなどできる限りのことをしていきたいと考えています。
Recent News