お知らせ

「子どもの権利条約フォーラム2023inとよた」にて、世界の子ども権利かるたワークショップを開催しました!

報告

2023年12月21日

 

こんにちは。C-Rightsインターンの大場彩香です。私たちC-Rightsのインターンとボランティアの4人は、愛知県豊田市にて11/25と11/26に開催された「子どもの権利条約フォーラム2023inとよた」に参加しました。1日目の全体会と2日目に実施したかるたワークショップの分科会の報告を行います。

 

2日目分科会での集合写真©高橋美和子

 

☆1日目全体会の報告☆

 

日時 2023年11月25日
場所 豊田市コンサートホール

 

1日目の全体会では、まず、子どもたちの歌や演奏と国連子どもの権利委員の大谷美紀子さんの講演がありました。この日最後のプログラムのパネルディスカッション「1,000人の人に「ききたいこと」「きいてほしいこと」」シーライツのインターンで活動仲間の宮崎捺生さんも若者代表として登壇しました。
ここでは、「全国の子どもたちの声を聴こう」という事例発表で印象に残ったことを報告します。全国の子どもたちが、それぞれ行っている子どもの権利活動についての発表を行いました。

 

全体会の様子

子どもたちが話したなかでは、富山の団体の子どもが「小学校に恋愛禁止の校則がある」と言っていたことが衝撃的でした。中学や高校ではこのような校則は聞いたことがありましたが、小学校でも恋愛を禁止していると知り、なぜそのような校則をする必要があるのか、子どもの権利を侵害しているのではと疑問に思いました。子どもの自己決定権の機会を奪っているとも感じました。

 

 

名古屋市緑児童館の子どもの「ストレスが無くても『自分で居られる、落ち着く』などの理由で児童館に来る子もいる」という発表を聞いて、子どもたちにとって児童館は遊ぶ場所でもあり、居場所でもあるのだなと思いました。ほかの子どもからは「身体測定の体重を知られたくない」「休み時間も先生がいてほしい」「兄弟間でストレスの連鎖が起きている」などの意見が挙がっていました。また、「子どもの権利条約を知っているのと知らないのとでは差がある」という発言が印象的でした。自分が困った時や助けを必要としている時に手を差し伸べてくれる人がいることを知るのは重要だと思いました。

 

☆2日目分科会の報告☆

 

世界の子ども権利かるたを用いて参加者の皆さんとワークショップやディスカッションを行いました。

 

たくさんの方にご参加いただきました。

 

日時 2023年11月26日
場所 豊田産業文化センター
参加者 大人19名、子ども11名
実施者 C-Rightsインターン・ボランティア4名(甲斐田万智子ゼミ生)
活動内容 かるたワークショップ、ディスカッション、オリジナルかるた作り

 

<活動報告>
11月26日に豊田産業文化センターにおいて分科会を行いました。分科会の流れとしては、まず全体の流れを説明し、その後子どもの権利条約に関するビンゴと解説を行い、世界の子ども権利かるたワークショップ、ディスカッション、甲斐田からの説明、最後に参加者と実施者で集合写真を撮りました。
今回は11名の子どもが参加してくださいました。ビンゴでは周りの大人と協力して答えを埋めたり、かるたではたくさん札を取ったりと、積極的に参加している様子が印象的で、とても和気あいあいとした雰囲気でした。また、大人の方も、子どもの意見やオリジナルかるたを全体で共有した際に、ハッとしたり、大人同士で子どもに対する言動や行動を反省しあったりする様子が見られました。
私が特に印象に残ったオリジナルかるたは、12才の子どもが「ほ ほめてよ。悪いところばかり注意しないで」と書いていたことです。
大人にも子どもにも、多くの気付きや学びを得ることができた分科会になったのではと思います。

 

かるたの説明をしています☆

 

以下、参加者の感想です。

 

・いろいろな人がいて、おとなの言うことがぜったいではなく自分は自分、人は人みんななかよく、いじめのない世界にするべきだと思いました。(10歳)
・自分だけじゃなくて、子どもの権利を知りたい人や大人にふりまわされたくない人がいると分かってうれしかった。(11歳)
・子どもの権利は知っていたのですが、くわしくは知っておらず、かるたやビンゴで楽しく知ることができて良かったです。(11歳)
・子どもにもたくさん権利があることや苦しんでいる子どもが世界にはたくさんいることを知りました。もっと子どもの権利を知ってもらいたいし、知りたいと思いました。(12歳)
・国内だけ(国外だけ)ではなく、世界のことも、自分の身近なことも知ることができるのがとても良いと思いました。とても楽しく勉強になりました。(27歳)
・難しい話ではなく、子どもたちが楽しく体験しながら学べることはとても良いと思いました。(48歳)
・同じ席の違う世代の方の意見をきくことができて、とても楽しかったです。(50歳)
・ビンゴやかるたを取り入れ、楽しく子どもの権利について学べたことが良かったです。他の方の話をきくことができたのも良かったです。

 

☆以下、素敵なオリジナルかるたをご紹介します!☆

・もっとやさしくおこってね(5歳)
・なにもかくさずそうだんしよう。(9歳)
・したに見ないで みんな同じ 子どもだよ(10歳)
・いまからやろうと思ったの!「宿題しなさい」っていわないで。(11歳)
・いつだって自分のことは守るんだ でも大人に言っていいんだよ(11歳)
・だれだって 大好きなこと あるんだよ(11歳)
・ほめてよ、悪い所ばかり注意しないで。(12歳)
・常識がいつまでも通用すると思うなよ(13歳)
・脅すのはよくない 話をして解決しよう(17歳)
・どんなことも話し合いから始めよう
・大人だってむかしは子どもだったのに
・ごきけんな みんなのえがお いつまでも
・先に言わずにまず聞いて 親の言葉はつよいから
・それ必要?誰のための校則?
・外国ルーツの子どもたち。なかなか情報届かない。
・せんせいもまちがったら子どもにあやまって。

 

☆一番気になったかるた☆

 

一番気になったかるた

 

☆友達に伝えたいかるた☆

友達に伝えたいかるた

☆以下、ワークショップの様子を写真でお伝えします!☆

 

みなさん、楽しそうです!©高橋美和子

 

みーつけた!©高橋美和子

 

楽しく、真剣勝負!©高橋美和子

 

ボードに気になったかるたを貼っています!

 

分科会の企画・運営を中心になって担ってくださったC-Rights学生インターンの皆さん©高橋美和子

子どもの権利についての研修や人身売買・児童労働に関する子ども向けの啓発に必要な文房具を配布することができます。

童話や物語の本を5冊購入し、本が傷まないように補強してから図書室に届けることができます。

村の清掃と衛生について学ぶ「ゴミ拾いキャンペーン」を1回開催することができます。