お知らせ
2021年04月6日
こんにちは!
シーライツインターンの山方凜です。
今回はコロナ禍の子どもたちを、どうサポート出来るかを学びたいと思い、
このイベントに参加致しました!
日時:3月4日(木) 20時~21時
実施方法:オンライン
参加人数:30名
テーマ:コロナ禍の子どもたちの現状やこれから先のこと
主催:フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーJAPAN様
ゲスト:NPO法人「居場所づくりプロジェクトだんだん・ばぁ」代表 加藤雅江様
「コロナ禍の子どもたち」というテーマを、
フレンズ代表の赤尾和美さんとだんだん・ばぁ代表の加藤雅江さんの対談から
理解を深めさせていただきました。
フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーJAPAN様は団体創設以来、
医療を受けることが困難なアジアの子どもたちのために活動しています。
最初のプロジェクトとして1999年にカンボジアのシェムリアップにアンコール小児病院を設立・開院し、2013年に現地化。
主な活動拠点をラオスに移し、2015年、ルアンパバーンにラオ・フレンズ小児病院を
設立・開院。 24時間態勢で診療を行っています。
フレンズ様のモットーは、“Compassionate care(思いやりを持って対応する)”です。
地球のどこにいても、誰でも、自分の家族のように大切に思い、
接する医療活動を行っています。
また、その国に根付く医療の提供をしています。
・フレンズさんのウェブサイトはこちらから↓
フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーJAPANとは | フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーJAPAN (fwab.jp)
だんだん・ばぁ様は、「子どもの居場所作り」をしています。
目的は三つあります。
それは、子どもたちにとっての、
「安全な場の保証」・「依存できる大人との出会い」・「経験の場の保証」です。
二点目の「依存」というのはネガティブな意味ではありません。
困った時に頼ることが出来る大人の存在を意味します。
だんだん・ばぁ様は2016年から活動を始め、月に一度の学習室や、
月に二度の子ども食堂を開催していました。
どちらも幅広く色んな子どもたちに来てもらえるよう、予約制ではありません。
そして、「ここに来るのは、『貧しい子』や『かわいそうな子』という烙印を押さないため」でもあります。
そして、コロナ禍となった現在は、毎週活動するようになったそうです。
また、対面で会うことやそばにいることが出来ない今、子ども達にお手紙を出したそうです。
内容は、「なんでもいいから返事してね!」といった内容だったそうです。
コロナが流行する前までは、大人数で集まって食事をしていたそうです。
しかし今は、密を避けなければいけないため、それが出来ません。
そのため、子どもたちとの繋がりが大切だと思い、
子どもたちがどんなことでも気軽に話すことが出来るよう、
「電話番号」を公開したそうです。
これにより、どんな相談も受ける姿勢をだんだん・ばぁ様は貫いています。
例えば、「筆箱をなくしてしまった・・・」や日常の些細な相談でも受け入れて、
子どもたちの感情や悩みを解放できるよう、活動されています。
・だんだん・ばぁさんのウェブサイトはこちらから↓
フレンズ代表の赤尾和美さんとだんだん・ばぁ代表の加藤雅江さんの対談では、
・赤尾和美さんの子どもの頃の自分の経験を元に、子どもたちの立場に立った視点
・加藤雅江さんの団体での活動・ラオスへの滞在と日本への帰国で感じたこと
から「子どもが幸せに快適に過ごせるために、
コロナ禍で私たちがどのように子どもたちを導き、
どんな背中を見せたらいいか」という事を学びました。
私が一番印象に残ったのは、
お二人が仰っていた、
「コロナだからこそ、出来ること・得られることも沢山ある。
コロナで人と密に会えないからこそ、『人との繋がりの大切さ』が分かった。
毎日多くのメディアからの情報を絶えずにインプットしている私たちは、
『コロナの感染者数や死者数』など、ネガティブな事に焦点を当てがち。
しかし、コロナのこの状況を大人がポジティブに生きることで周囲、
そして子どもにポジティブな気持ちを与えることが出来る。」ということです。
コロナがいつ収まるかは分かりません。
先の未来の見通しが立たず、誰もが不安な状況です。
しかし、その先の見通しが立つように、「子どもと一緒に前向きに目標を立てる」ことが今後の子どもたちのワクワクする生活や様々な経験を実現させるために、大切だと学びました。
また、子どもたちも家で過ごす時間が増えた今、
虐待を受けている子どもたちは、“SOSの発信”がよりしづらい状況になっています。
虐待された子どもたちは、一番信頼していた親や身近な人から暴力を受けることが多いです。
そのため、人を信頼するのが難しいです。
この状況を、より多くの人が知ることが大切です。
またコロナ禍になり、子どもが「声を発信しづらい」という課題もより明確になりました。
例えば、子どもたちが何か失敗をした際に、失敗したら叩かれてしまう風潮にあります。
今、必要とされているのは、
子ども達の失敗を受け止めることや失敗を保障できる大人の存在です。
私たちが子どものために出来る事は、「子どもの可能性を信じ、子どもが今置かれている環境の中でどう楽しみ、生きるかを考えるきっかけを作ること」が今、大切になっているのかもしれません。
私も今回の対談から、
子どもたちの可能性を信じて、「ルールに縛られていない環境。そして、子どもたちが考えて、行動・楽しむことができる環境」を作りたいと思いました。
つまり、子どもたちが「大人から言われたことをやる」のではなく、
「今置かれているこの環境でどんなことが出来るか、どんなふうに楽しめるか、
自分で考えて行動を起こすきっかけづくりをしたい!」と思うようになりました。
そうすることで、「自分の意見・考え」を持ち、
“子どもたちが声をあげられるようになる”と思います。
そして、様々な個性を持った子どもたちが育ち、社会に出ることで、
より様々な個性を持つ人々が生きやすい社会が形成されるのではないかと思います。
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