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共同通信の連載記事「世界はおとなだけのものじゃない!」を終えてのインタビュー (連載記事 第3~5回②)

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2020年12月2日

 

長崎新聞 連載記事「世界はおとなだけのものじゃない!」  第3回  7月16日

 

長崎新聞 連載記事「世界はおとなだけのものじゃない!」  第4回  7月30日

 

長崎新聞 連載記事「世界はおとなだけのものじゃない!」  第5回  8月6日

 

みなさん、こんにちは。シーライツインターンの北村です。

このたびシーライツ代表の甲斐田が、今年の7月から9月まで共同通信の連載記事「世界はおとなだけのものじゃない!」を担当しておりました。

 

このインタビューは、代表の甲斐田がどんな思いで連載記事を執筆していたのかということを伺うとともに、各回の記事を読んで、私が疑問に思ったことを質問していきます。

新しい連載記事に関するインタビューを掲載するたびに、該当の連載記事の画像も添付いたしますので、連載記事をご覧になったことがない・気づかなかったという方もご安心ください。

 

インタビュー内容が長いため、3回に分けて掲載をいたします。予めご了承ください。

今回は、第3~5回のインタビューの第2部です。

 

 

北村(以下:北):続いて第4回の教育虐待に関する質問です。例えば中学受験をする

         ために塾に通っているとします。その生活が当たり前になると、違う

         環境の子ども、中学受験なら公立中学校子の存在に気づくのが難しい

         かと考えています。親が学校から帰ってきたら間髪入れずに塾に

         行かせれば、放課後に遊んでいる子どもがいることがわからず、それ

         に慣れてくると遊んでいる子が少数派ではないのかと錯覚しかね

         ません。もちろん教育に熱をかけるってことが悪いことではありま

         せんが、過度に指導したり、子どもが嫌がっていることを親が続け

         させないようにするためには周りは何ができるでしょうか。

 

甲斐田(以下:甲):教育虐待に関しては、虐待であると主張しているサイトがある

          ので、「子どもの将来のためって思っているかもしれませんが、

          それは虐待ですよ」と伝えることができるともいます。言い方は、

          かなり気をつけないといけませんが。権利侵害だと伝える方法が

          まずあると思います。また、「自分の考えを押し付けることに

          ついて子どもがどう思っているかを聞いたことがありますか」と

          投げかけてみるのもありだと思います。

 

          北:日本の家庭の傾向として、他の家庭に干渉したくないって考えて

          いるのかなと思っています。なかなか伝えにくいと思うのですが…

 

          甲:こういうことに関しては、自分1人で言うのではなくて、何らかの

          グループに所属してみるといいと思います。アフリカや南アジアで

          も、女性団体のメンバーが、あなたはDVを受けていて、それは

          恥ずかしいことではないと伝えています。男性に対しても、あなた

          が 妻に行っていることは人権侵害だと言い、考えを改めるよう

          説得しています。

 

        北:確かバングラデシュでも、「ウェディング・バスターズ」という

          団体が児童婚されそうな子どもがいたら、複数の大人で、その子の

          家に行き、親にどれだけ児童婚が危険で、法律があれば法律違反で

          あるかを説明していました。1人より複数で対応することで、自信

          をもって、相手と会えそうですね。ちなみに、教育虐待は、虐待と

          いう文字が入っているので、児童相談所にあの家庭で教育虐待が

          おきているかもしれないから、対応してくれないかと相談したら、

          動いてくれるのでしょうか。

 

        甲:おそらく、児童相談所は対応すると思います。

 

        北:なんの記事かは覚えてないのですが、精神的虐待を受けたっていう

          ことで児童相談所に行ったところ、叩かれてないよねってことで

          門前払いを受けたっていう事例を読みまして。

 

        甲:児童相談所はどんな虐待でも対応します。もしかしたら児童相談所

          の構造的な問題かもしれませんが、人手不足で緊急性が高い身体的

          虐待を優先するために拒否された可能性がありますね。私も詳しく

          は分かりませんが、第2次安倍政権で、児童相談所に対する予算が

          減ったと聞いています。私もメンバーでしたが、日本財団が子ども

          基本法研究会を開催し、子ども基本法を提言しましたが、それに

          際して、提言の発表会を兼ねて勉強会を議員の方対象にやったとき

          に、厚生労働省の方がいらっしゃいました。そのときに児童福祉に

          関する職員を増やす計画であるとおっしゃっていました。

 

        北:やはりマスコミが児童相談所の不備をバッシングすることにより、

          なり手が少ないことに拍車をかけているようなきがします。

          もちろん批判は必要ですが。

 

        甲:児童相談所の職員にはあまりにも負担がかかりすぎていると考えて

          いる人もいます。子どもを保護することと、親を指導すると2つを

          担当しています。どちらか1つにすべきだという意見も出て

          います。また、子どもアドボケイトという専門の職員を雇って、

          子どもの声を聞くという方法もあると思います。

 

        北:海外では、児童相談所にあたる施設は人材不足になっていますか。

 

        甲:それほどではないと思います。

 

        北:やはりそうですよね。結局社会が子どもをどれだけ大事にして

          いて、権利行使ができるように適切な支援であるとか法律を作るか

          どうかにかかってくるってことですよね。

 

        甲:法律・専門機関・子ども予算、3つがカギになると思います。

 

        北:防衛費みたいな感じで、海外は子ども予算というカテゴリーが

          設けられているのですね。

 

        甲:日本には女性と子ども省みたいなものがないので、一つの省と

          して、子どもの予算が確保することが難しいです。

 

 

今回のインタビュー内容はこれで終わりです。次回もお楽しみに!

子どもの権利についての研修や人身売買・児童労働に関する子ども向けの啓発に必要な文房具を配布することができます。

童話や物語の本を5冊購入し、本が傷まないように補強してから図書室に届けることができます。

村の清掃と衛生について学ぶ「ゴミ拾いキャンペーン」を1回開催することができます。

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共同通信の連載記事「世界はおとなだけのものじゃない!」を終えてのインタビュー (連載記事 第3~5回②)

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2020年12月2日

 

長崎新聞 連載記事「世界はおとなだけのものじゃない!」  第3回  7月16日

 

長崎新聞 連載記事「世界はおとなだけのものじゃない!」  第4回  7月30日

 

長崎新聞 連載記事「世界はおとなだけのものじゃない!」  第5回  8月6日

 

みなさん、こんにちは。シーライツインターンの北村です。

このたびシーライツ代表の甲斐田が、今年の7月から9月まで共同通信の連載記事「世界はおとなだけのものじゃない!」を担当しておりました。

 

このインタビューは、代表の甲斐田がどんな思いで連載記事を執筆していたのかということを伺うとともに、各回の記事を読んで、私が疑問に思ったことを質問していきます。

新しい連載記事に関するインタビューを掲載するたびに、該当の連載記事の画像も添付いたしますので、連載記事をご覧になったことがない・気づかなかったという方もご安心ください。

 

インタビュー内容が長いため、3回に分けて掲載をいたします。予めご了承ください。

今回は、第3~5回のインタビューの第2部です。

 

 

北村(以下:北):続いて第4回の教育虐待に関する質問です。例えば中学受験をする

         ために塾に通っているとします。その生活が当たり前になると、違う

         環境の子ども、中学受験なら公立中学校子の存在に気づくのが難しい

         かと考えています。親が学校から帰ってきたら間髪入れずに塾に

         行かせれば、放課後に遊んでいる子どもがいることがわからず、それ

         に慣れてくると遊んでいる子が少数派ではないのかと錯覚しかね

         ません。もちろん教育に熱をかけるってことが悪いことではありま

         せんが、過度に指導したり、子どもが嫌がっていることを親が続け

         させないようにするためには周りは何ができるでしょうか。

 

甲斐田(以下:甲):教育虐待に関しては、虐待であると主張しているサイトがある

          ので、「子どもの将来のためって思っているかもしれませんが、

          それは虐待ですよ」と伝えることができるともいます。言い方は、

          かなり気をつけないといけませんが。権利侵害だと伝える方法が

          まずあると思います。また、「自分の考えを押し付けることに

          ついて子どもがどう思っているかを聞いたことがありますか」と

          投げかけてみるのもありだと思います。

 

          北:日本の家庭の傾向として、他の家庭に干渉したくないって考えて

          いるのかなと思っています。なかなか伝えにくいと思うのですが…

 

          甲:こういうことに関しては、自分1人で言うのではなくて、何らかの

          グループに所属してみるといいと思います。アフリカや南アジアで

          も、女性団体のメンバーが、あなたはDVを受けていて、それは

          恥ずかしいことではないと伝えています。男性に対しても、あなた

          が 妻に行っていることは人権侵害だと言い、考えを改めるよう

          説得しています。

 

        北:確かバングラデシュでも、「ウェディング・バスターズ」という

          団体が児童婚されそうな子どもがいたら、複数の大人で、その子の

          家に行き、親にどれだけ児童婚が危険で、法律があれば法律違反で

          あるかを説明していました。1人より複数で対応することで、自信

          をもって、相手と会えそうですね。ちなみに、教育虐待は、虐待と

          いう文字が入っているので、児童相談所にあの家庭で教育虐待が

          おきているかもしれないから、対応してくれないかと相談したら、

          動いてくれるのでしょうか。

 

        甲:おそらく、児童相談所は対応すると思います。

 

        北:なんの記事かは覚えてないのですが、精神的虐待を受けたっていう

          ことで児童相談所に行ったところ、叩かれてないよねってことで

          門前払いを受けたっていう事例を読みまして。

 

        甲:児童相談所はどんな虐待でも対応します。もしかしたら児童相談所

          の構造的な問題かもしれませんが、人手不足で緊急性が高い身体的

          虐待を優先するために拒否された可能性がありますね。私も詳しく

          は分かりませんが、第2次安倍政権で、児童相談所に対する予算が

          減ったと聞いています。私もメンバーでしたが、日本財団が子ども

          基本法研究会を開催し、子ども基本法を提言しましたが、それに

          際して、提言の発表会を兼ねて勉強会を議員の方対象にやったとき

          に、厚生労働省の方がいらっしゃいました。そのときに児童福祉に

          関する職員を増やす計画であるとおっしゃっていました。

 

        北:やはりマスコミが児童相談所の不備をバッシングすることにより、

          なり手が少ないことに拍車をかけているようなきがします。

          もちろん批判は必要ですが。

 

        甲:児童相談所の職員にはあまりにも負担がかかりすぎていると考えて

          いる人もいます。子どもを保護することと、親を指導すると2つを

          担当しています。どちらか1つにすべきだという意見も出て

          います。また、子どもアドボケイトという専門の職員を雇って、

          子どもの声を聞くという方法もあると思います。

 

        北:海外では、児童相談所にあたる施設は人材不足になっていますか。

 

        甲:それほどではないと思います。

 

        北:やはりそうですよね。結局社会が子どもをどれだけ大事にして

          いて、権利行使ができるように適切な支援であるとか法律を作るか

          どうかにかかってくるってことですよね。

 

        甲:法律・専門機関・子ども予算、3つがカギになると思います。

 

        北:防衛費みたいな感じで、海外は子ども予算というカテゴリーが

          設けられているのですね。

 

        甲:日本には女性と子ども省みたいなものがないので、一つの省と

          して、子どもの予算が確保することが難しいです。

 

 

今回のインタビュー内容はこれで終わりです。次回もお楽しみに!