お知らせ
2020年11月30日
みなさん、こんにちは。シーライツインターンの北村です。
このたびシーライツ代表の甲斐田が、今年の7月から9月まで共同通信の連載記事「世界はおとなだけのものじゃない!」を担当しておりました。
このインタビューは、代表の甲斐田がどんな思いで連載記事を執筆していたのかということを伺うとともに、各回の記事を読んで、私が疑問に思ったことを質問していきます。
新しい連載記事に関するインタビューを掲載するたびに、該当の連載記事の画像も添付いたしますので、連載記事をご覧になったことがない・気づかなかったという方もご安心ください。
インタビュー内容が長いため、3回に分けて掲載をいたします。予めご了承ください。
今回は、第3~5回のインタビューの第1部です。
北村(以下:北):まずは、第3回目の記事は「子どもの意見表明」がテーマでした。
子どもが親とテレビの情報を見ながら情報が流れてくるときの親の
反応や、食事の場で人から聞いた話をしたりすることによって、
子どもは親がどんな事は良いと判断し、どんなことが受け入れられ
ないかをわかっていきます。そうすると子どもが自分の意見を言おう
としたときに、過去に親がこのことに対して反対するような事を
言っていたとすると、そうした意見は自然と言わなくなるのではない
でしょうか。一方、親は全くそんなつもりはなく発言しているような
状況で、どのように親に子どもの権利に関する正しい情報を与えれば
いいのでしょうか。(初めて知ることで、親にとっては変だと思う
ことが含まれていることもあるかもしれません)
甲斐田(以下:甲):まずは、子どもの意見表明権や自分が持っている意見について
書かれているサイトを親に見せてみるのがいいと思います。もし
お金があれば本を買って、親に読んでもらうよう伝えて
みましょう。もしお金がない場合はパンフレットを配っている団体
がありますので、パンフレットを送ってもらえるようその団体に
お願いしてみるのもいいと思います。その後は親の反応を見て
みましょう。柔軟な考え方を持っている場合、親は子どもの意見を
受け入れると思います。しかし、頑固な方は、自分の考えを押し
通そうとすると思います。とりあえずまずは、自分が提供した情報
に書かれていることに関して、どう思うのかを聞いてみたらいいと
思います。もし理解してくれそうであれば、自分の話を続けて
みましょう。また、国からの通達や法律の部分を示すことで、納得
してもらいやすいかもしれません。
北:要するに子どもが意見表明をしつつ、親に情報を提供していくって
いうのが大事になってくるってことですね。子どもの権利に限り
ませんが、1回子どもが発言したことを受け止めてほしいですね。
甲:人によりますが、プライドが高い方は、相手の意見を受け入れない
傾向にあるかもしれません。自分は努力してたくさん知識を得て、
そのうえでこういう考えをもっているから、それが正しいと考えて
いると、若い人、特に子どもから違う意見を出されると、経験が
浅くよく知らないくせに何言っているのだというふうに考えて
しまうのだと思います。そういう場合に関しては、たとえ知識が
あったとしても、自分と違う意見にも何か新しい発見があるかもと
思っている人は、とりあえず相手の意見を受け止めるのではないで
しょうか。8月にカンボジアに住んでいるシーライツの元スタッフ
とアジア学院に行ったときに、自然界でもダイバーシティが大事で
あるように、人間社会においてもきっと同じであるに違いないと
知りました。1つの作物だけを植えるのではなく、複数の作物を
植えることで、虫や病気に強くなるんですね。人間社会の場合、
いろんな特性とか考えを持っている人がいるほうが絶対強いです
よね。多様性がある社会が強いよっていうことを子どもなりに発信
できると良いと思います。
北:とりあえず自分の意見と違うからといって、拒否するのではなく
て、まずは受け入れてくれる大人が増えるといいですね。
今回はここまでです! 次回の公開までお待ちください!
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